「日本円への換算」は親切ではない。海外 LCC で現地通貨を選ぶべき経済的理由

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海外の LCC サイトで航空券を検索。最初はタイバーツやシンガポールドルで表示されていたのに、決済画面に進むと「親切にも」日本円(JPY)に切り替わって表示されることがあります。あるいは「日本円で支払いますか?」というチェックボックス。これ、実は「航空会社が決めた非常に不利な為替レート」で計算されている罠であることが多いのをご存知でしょうか。2026年、数千円単位の「為替差損」を回避し、最も公平なレートで決済するための通貨選びの掟を教えます。

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1. なぜ「日本円」表示は高いのか?

これを DCC(Dynamic Currency Conversion)と呼びます。航空会社や決済プラットフォームが独自のレートを適用し、その差額を手数料として徴収する仕組みです。画面に「JPY 52,300」と出ていると、一見いくら払うか明確で安心ですが、実は「現地通貨で払ってカード会社のレートで換算」されれば、50,000 円で済んだはず、というケースが後を絶ちません。

2. 圧倒的な「手数料率」の差

【手数料の比較】
クレジットカード会社:中値に 2.2% 前後の外貨事務手数料を加算(標準的)
航空会社の DCC 変換:中値に 5.0% 〜 8.0% を加算(ボッタクリに近い)
この差は 3% 〜 6%。10 万円の航空券なら、ただ通貨を選ぶだけで 6,000 円近く 損をすることになります。

3. 実践!現地通貨での支払い法

決済画面で「JPY」になっている場合、その近くにある「Change Currency」リンクや、国旗のアイコンを探してください。また、「決済通貨(Payment Currency)」が選択可能であれば、必ず出発地の通貨や航空会社の拠点の通貨を選択しましょう。一部の巧妙なサイトでは、チェックボックスを外さない限り強制的に JPY 適用になる場合があるため、最後まで気を抜けません。

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著者:為替アナリスト 拓未

投資銀行の為替ディーラーを経て独立。世界中のオンライン決済システムにおける通貨換算ロジックを研究している。LCC の予約で 1 円でも損をすることを許さない、冷徹なまでのコスト意識を持つ。愛用は外貨決済手数料が極限まで低い「Revolut」。