Zipairは実質フルサービス?座席・機内食・無料WiFiを徹底レビュー
「LCCなのに無料でWi-Fiが使えるらしい」
「座席がJAL並みに広いらしい」
そんな噂が絶えない、JAL完全子会社のLCC『Zipair Tokyo(ジップエア)』。
北米線やアジア路線で圧倒的なコスパを誇りますが、実際の快適さはどうなのでしょうか?
今回は、成田〜バンコク線(7時間)のエコノミークラス(Standard)に実際に搭乗し、その実力を辛口レビューします。
🏆 結論:モニターがないだけのJAL
先に結論を言います。「映画をiPadにダウンロードしていけば、JALエコノミーと変わりません」。 座席の質、機材の新しさ、トイレの充実度。どれをとっても既存のLCC(PeachやJetstar)とはレベルが違います。
使用機材はボーイング787-8。これが全ての快適さの源泉です。
一般的なLCCの座席間隔(シートピッチ)は71〜74cmですが、Zipairは約79cm(31インチ)あります。 これはJALやANAの国際線エコノミーとほぼ同じです。 身長175cmの筆者が座っても、膝前にこぶし2つ分の余裕がありました。 リクライニングも後ろの人に気を使わずに済む構造にはなっていませんが、深めに倒れます。
前の座席の背面に、スマホ/タブレットホルダーが付いています。 ここに自分のiPadを置けば、パーソナルモニターの完成です。 コンセントとUSBポートも全席に完備。充電の心配はゼロです。
Zipair最大の特徴、それが「機内Wi-Fiが全員無料」です。 LINEやメールができる程度なのか、動画も見れるのか? 上空1万メートルでスピードテストを実施しました。
> PING: 890 ms
> DOWNLOAD: 4.2 Mbps
> UPLOAD: 0.8 Mbps
> RESULT: STABLE (YouTube 480p Playable)
驚くべきことに、YouTubeの標準画質なら止まらずに見れました。 もちろん、ユーザーが多い時間帯(食後など)は重くなりますが、LINEやX(Twitter)の画像読み込みはサクサク。 これが無料というのは、他のフルサービスキャリア(有料が多い)を凌駕しています。
Zipairでは、機内での注文はすべてスマホから行います(機内Wi-Fiに接続して専用サイトへ)。 客室乗務員さんを呼ぶボタンはありません。
今回事前予約したのは、名物のカレーです。 味は…「ラウンジのカレーに近い本格派」でした。 お肉がゴロッと入っており、LCCの機内食(カップ麺やパサパサのパン)とは一線を画します。 ただし、値段は1,200円〜と安くはありません。水も有料(250円)なので、搭乗前に買っておくのが吉です。
個人的に感動したのがトイレです。 787型機なので、ウォシュレット(温水洗浄便座)が付いています。 清掃も頻繁に行われており、常に綺麗でした。 LCCのトイレ=狭くて汚い、というイメージは完全に払拭されました。
褒めてばかりも怪しいので、気になった点も挙げます。
- ブランケットが無い:機内はかなり寒かったですが、ブランケットは有料販売しかありません。パーカーなどの防寒着は必須です。
- モニターが無い:前述の通りですが、スマホやタブレットを持っていないと、長時間のフライトは暇地獄になります。
- チェックインの厳格さ:成田での手荷物計量は自動チェックイン機で行いますが、少しでもオーバーすると弾かれます。ここはしっかりLCCです。
北米やバンコクへ行くなら、既存のフルサービスキャリアで高いサーチャージを払うより、Zipairを選ぶ価値は大いにあります。 「食事と映画は自分で用意する」。これさえ守れば、最高の空の旅が約束されています。