1. LCCがスルーバゲージを行わない理由
LCCの低価格を支えているのは、極限まで簡素化されたオペレーションです。他社との荷物受け渡し(インターライン提携)には複雑なシステムと多額の費用がかかるため、LCCの多くはこれを放棄しています。利用者は「一度荷物を持って入国し、再度チェックインする」という手間を負う代わりに、格安の運賃を享受しているのです。
2. セルフコネクトの「魔の時間」
1. 着陸から入国審査(30分〜60分)
2. 荷物の受け取り(20分〜40分)
3. 到着ロビーから出発ロビーへの移動(10分〜20分)
4. 乗り継ぎ便のチェックイン・荷物預け入れ(30分〜60分:締切がある!)
5. セキュリティチェック・出国審査(30分〜60分)
これだけで最低でも3〜4時間の空きがなければ、一箇所の遅延が致命傷になります。
3. LCCでも「通し」ができる例外
近年、LCCでも特定の路線やサービスでスルーバゲージを可能にする動きがあります。代表的なのが、エアアジアの「Fly-Thru(フライスルー)」です。これは、特定の経由便を一つの予約(ワン予約番号)で購入した場合に限り、クアラルンプール等での預け直しを不要にするサービス。予約時に「乗り継ぎ(Connecting Flight)」という表示があるかどうかが、判断の分かれ目となります。