1. 徹底比較:価格のGojek、使い勝手のGrab
現在、バリ島で使える配車アプリの双璧が「Gojek(ゴジェック)」と「Grab(グラブ)」です。どちらも事前にインストールし、日本のクレジットカード情報を登録してから渡航するのが鉄則です。
インドネシア発祥の地場企業であるため、ローカルのドライバー登録台数が圧倒的に多いのが最大の強みです。体感として、呼び出した際にGrabよりも早く捕まりやすく、料金も1〜2割安い傾向にあります。また、食事のデリバリー(GoFood)や、ホテルへの出張マッサージ(GoMassage)など、配車以外の関連サービスが非常に充実している「スーパーアプリ」です。
シンガポール発祥で、東南アジア全域をカバーする巨人。最大のメリットは「日本語対応」と「クレジットカードの連携のしやすさ」です(Gojekは日本のクレカが弾かれるケースが稀にあります)。また、チャット機能に自動翻訳がついているため、ドライバーとの「今どこにいる?」といったやり取りがスムーズにできます。バックアップとして必ず入れておきたいアプリです。
2. 究極の時間節約:「バイク(Ojek)」のススメ
チャングーやスミニャック、ウブドなど、近年のバリ島の交通渋滞は「異常」の域に達しています。道幅が狭い上に車が増えすぎたため、車(タクシー)だと歩いたほうが早いくらいの渋滞に巻き込まれることが頻繁にあります。
そこで1人旅や、身軽な移動で劇的な効果を発揮するのがバイクタクシー(Gojek Ride または GrabBike)です。
ドライバーの後ろに乗って、車の脇をすり抜けていくため、車で1時間かかる距離を20分で走破できます。料金も車の半額以下(数十円〜数百円)と驚異のコスパ。乗車時にドライバーからヘルメットを渡されるので、必ず着用してつかまりましょう。海風を切って走るバリのバイク移動は、アトラクションのような爽快感があります。
3. 最大の壁:ウブドなどの「乗車禁止エリア(レッドゾーン)」
これだけ便利な配車アプリですが、バリ島特有の複雑なルールとして「配車アプリ乗車禁止エリア(通称:レッドゾーン)」の存在があります。
ウブドの中心部、チャングーの一部ビーチ、地元ローカルタクシー(バンジャール)の利権が強い村などには、「No Grab, No Gojek」という看板が立っています。
このエリアでは「アプリで車を呼んで乗車する」ことがドライバーへの暴力沙汰に発展するリスクがあるため、アプリを開いても車が手配できない、あるいは手配できてもドライバーから「そこまでは行けないので、大通りの〇〇ホテルまで5分歩いてきて」とチャットで指示されます。
対策:
① 指定された安全なピックアップポイントまで歩く。
② 「降車」はレッドゾーン内でも問題ないため、行く時はアプリ、帰りは地元のタクシー交渉か、レンタルのスクーターを活用する。
※なお、かつてはレッドゾーンの筆頭だった「デンパサール空港(ングラ・ライ国際空港)」ですが、現在はGrabとGojekの公式専用ラウンジ(乗降場)が空港内に設置され、客引きを完全に無視してアプリで安全・適正価格で移動できるようになりました!